リノベーション事例: フィットネスクラブ「クラブユニバース」

画像


フィットネスクラブの改修事例です。

場所は東京、西国分寺駅ビル「レガ」の4、5F。コナミが
運営していたが1年以上前に閉鎖、近隣にはルネッサンス
があり、同じ内容で運営したら破綻は見えている。
今までとは違う新たなコンセプトが不可欠である。
運営はテニススクール運営会社のテニスユニバース、
新しいコンセプトとして、テニスクラブの強みを生かし、
スクール型プログラムを中心としたスタジオ重視のクラブとし、
さらにリラックスエリアを充実させることでスクールによる
会員と、リラックスアイテムでの大人会員を狙った。
キーは2つ、5つのスタジオと5つのリラックスアイテムである。

5つのスタジオ:
1、ホットヨガスタジオ
2、スタジオ1(ジムエリア隣接)
3、スタジオ2(アリーナ的スタジオ)
4、パーソナルスタジオ(ラウンジと隣接させ、イベント対応も)
5、ストレッチスタジオ(ジムと隣接、マルチな空間)

画像


画像


画像


と多様なプログラムに対応できるようバリエーションを持たせた。
さらに
5つのリラックスアイテム:
1、ラウンジ(全体で70㎡以上)
  フロント、スタジオ、ロッカー内
2、マッサージ
3、エステ
4、パウダー(ユッタリとクイック)
5、温浴施設

画像


クラブハウスとして充実したラウンジスペースは必須。

画像


空間デザイン: 
 スカイライトなど既存のエレメントを新しい空間に入れ込む
 改修ならではのデザインを心掛けた。
 元プールのスタジオなどは既存タイルの上に塗装をしたり、
 むき出しの配管を塗装したりと、改修ならではの味のある
 空間に仕上がったと思っている。

画像


クラブハウスはメンバーともに歴史を作り、その雰囲気がクラブの
独自性を作っていくもの。アートワーク、グリーンなどはもとより、
往年のテニスプレーヤーのサイン入り写真なども設置しているが
、オープンラウンジやスタジオなどに今後イベントの写真を飾る
場所、余白を意図的に作っている。時がたつと空間が完成して
いく、クラブの歴史と共に成熟していく、そんな思いを演出した
つもりである。

プールには大きなスカイライトがあったが、これを
使わない手はない。メインスタジオの中心に計画することで、
開放的な素晴らしいスタジオが出来上がった。結露が
心配されたが、空調に配慮した結果、現状では起こって
いない。

特筆すべき点として、スタッフ紹介、インフォメーションボードを
のデザインや質には入れ替えやすく、しかも整然としたものに
こだわった。筆者はこのインフォメーションボードがクラブの質
を決めると言っても過言ではないほど重要なファクターだと
考えている。

カラースキム:ライトベージュを基調とし(真白は使わない)
、柔らかな落着きを持たせた壁面としている。 女性ロッカー
入口壁には、落ち着いたローズレッド、ロッカーにライトウッド
、アクセントカラーとして空間の中心となるパウダーの壁に
爽やかなラベンダーパープルを一面に配し、清潔感ある空間を
演出している。

バブル期の施設が抱える問題:

その問題とは大きくは下記の3つである。
1,小さい(450坪でプール付)
2,バランスが悪い(プラン、アイテム)
3,高コスト(水道高熱費、メンテ)

今回はこれを次のように解決している。
1、小さい:450坪は総合フィットネスでは小さいが、
  ジムスタ型にしては大きい。プールをスタジオに変更することで 
  広さを感じる施設に変えることに成功している。

2、バランスの悪さ:7割以上のレイアウト変更でニーズへ対応

3、高コスト:維持メンテ、水道光熱費のかかるプールはスタジオ
 に変更。メンバー導線も整理し、効率性を高めた。

画像


注意点:古い施設の場合、設備改修が多額になるため
、どこまで手をつけるかのさじ加減が重要になる。設備に関しては、
ボイラー、空調など運営しながら改修できない部分を中心にし
、コスト配分としてはホットヨガなどの新設部分も含め内装と設備、
電気を半々の割合とした。 プールには暖房しかないためスタジオ
などに変更する場合、空調、換気、照明など内装コスト以上に
設備にかかることを認識してもらいたい。
今回の計画では当初2億円以上であったイニシャルは、工事の
手法や、検証を重ねることで、最終的には6割程度まで圧縮
できているが、それには半年の検証と計画を必要としている。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック